ダンボールは暖ボール? ~ダンボールの特徴~

日本で1914年に作られたダンボール箱には数えきれないほどのメリットがあります。だからこそこんなにも広く使われているのですが、その理由について迫ってみたいと思います。

 

何といっても軽いことでしょう。ダンボール箱ができる以前は何を使っていたのかというと、木の箱です。今でも日本酒などの運搬に使われています。箱だけで結構な重量になってしまいますので、ダンボール箱の登場で輸送コストと人への負担が大幅に軽減できるようになりました。

 

軽いだけならすぐ壊れてしまいそうで頼りないですが、実際は丈夫です。それは100年以上前から変わらないあの構造、上下の紙「ライナ」と真ん中の波状の「中(なか)しん」の3枚からなっているためです。

中しんの波状を構成している一つ一つの三角形は「トラス構造」というつぶれにくい構造です。それを上下のライナで貼りつけますが、その接着剤(糊)は乾くと強化を増すものを使用してさらにダンボールの強さを増しているのです。

 

中しんはクッションの役割もはたしています。

遠足やバーベキューなどで、ダンボールに座ったことがあれば思い当たるかもしれませんが、ダンボールは薄くても中しんの波状が適度なクッションになって、ただの厚紙に座るよりもはるかに座り心地が良いのです。このクッション性を利用して、箱の中身を守る緩衝材にも使われています。

また、「あたたかい」と感じた人もいるかもしれません。普通の紙や厚紙に座っていると、お尻がヒンヤリと感じてきてしまうことがありますが、中しんの三角形の空洞が空気を溜め込むことで保温性と断熱性をそなえています。発砲スチロールも同じですね。

いわば、ダンボールは暖ボールなのです。(本当の漢字は「暖かい」ではなく「温かい」です)

 

他にも、紙だから表面への印刷もしやすいので、どこの何という荷物かすぐにわかります。

例えば「XX産キャベツ」と印刷されていると、中身がキャベツだとすぐにわかりますし、産地のアピールにもなります。

リサイクルが簡単なことや、加工がしやすいなど、ダンボールのメリットはまだまだありますので、ダンボールの活躍範囲はますます広がっていきそうです。