ダンボールと工作

もう少し大きくなってきて、自分で作れるようになってくるとダンボールはまた違った存在になります。

ダンボール工作といえば夏休みの宿題ですが、大きな作品を誇らしげに持ってくる同級生も多かった中で、不器用な私は工作の授業は好きだったのですが苦手で、工作の宿題は恨めしい宿題の筆頭でした。

 

大阪の小学校の先生が、現任校の児童に図工に関するアンケートを取った資料があります。(※1)

図工は好きか?という質問に、はい=405 いいえ=60 在籍数は501人ですので、80%以上が好きと答えています。

「いいえ」と答えた児童だけに質問しています。

何歳ぐらいで好きでなくなったか?という質問に対して、低学年=25で40%以上を占めていますが、高学年=6です(どちらも回答数は60)。意外と早いうちから苦手意識を持ってしまっているようです。

さらに、どうして好きでなくなったか?という質問には、下手だから=23と圧倒的で、次点は、おもしろくない=19です(どちらも回答数は58)。その気持ちはよくわかります。確かに下手だとおもしろいとは感じにくいものです。

でも、図工の良いところについては、つくる=174(全体数492)、図工の勉強が他と違うところについては、つくる=208(全体数=517)と、児童たちは図工の良いところもちゃんと理解しています。

 

このアンケートはどんな図画工作の授業にしたらよいのか、という点から実施されてまとめられたものですが、

児童たちの理屈ではない何かを感じ取っている様子が伝わってきます。

 

自分で作ることは面倒ですが、それを超えて本物をつくる楽しさがあるのは数々のダンボール工作の本が出ていることでもわかるような気がします。

あるダンボール製造会社では大型のプリンターを導入して、ダンボールに直接印刷できるようにしました。例えば、ピアノのキットであればピアノの絵柄が印刷されていて、組み立てるとより本物らしく出来上がります。ゼロから作って色を塗っているわけではありませんが、本物に近いものがダンボールを使って自分でもできるというきっかけ作りになると思います。

 

※1・・・大阪府教育センター 平成25年度第119回研究報告集録

(2) 図画工作、美術・工芸教育の教科性の確立と系統化の試み 4. 「教科性」「系統性」について考える

(1) 図画工作から美術へ-遊んで、見つけて、楽しもう-

(枚方市立枚方第二小学校 土岐幸代教諭 小名川香代子教諭)