ダンボールともしも

今やダンボールは、何かを入れる「箱」以外にも用途が広がってきている、ダンボールの別の一面をご紹介します。

 

それは、大きな災害が発生してしまったときに避難所で使用する簡易ベッド「ダンボールベッド」です。テレビなどの報道でご覧になったことがあるかもしれません。

デザインやダンボールの組み立て方はいろいろありますが、ベッドの土台部分もダンボール、床面にあたる部分もダンボールでできているという点は共通しています。

土台部分と床部分がダンボールでできているので、今までの冷たくて固い床に雑魚寝で過ごしていた状態から、適度な弾力性と保温性がある空間がすぐに出来上がります。

ダンボールですから運搬時や使用しないときは畳んで省スペースで済みますし、簡単に組み立てられ、使用後はリサイクルできます。そして歩行などの振動も吸収してくれる、軽いから配置移動なども簡単にできるという災害時特有の事象に対してもダンボールのメリットが活かされているベッドなのです。

 

実は、床に直接寝ると歩く面と寝る高さが同じになってしまい、この状態はほこりなどを吸いやすく、衛生面でも問題があり、欧米では簡易ベッドの導入が当たり前になっているそうです。

近年の日本はどこにおいても災害が起こり得るとさえいわれています。簡易ベッドならばパイプ製品などでも良さそうですが、それでは備蓄に莫大な費用と場所が必要ですし、避難者数に柔軟に対応できません。

 

ダンボールベッドを手掛けているダンボール製造会社の中にはどこで災害が起きても、影響が少なかった近隣地区のダンボール会社で作成してすぐ使えるようにと、図面などのノウハウを公開している企業もあります。これが全国のダンボール製造会社と自治体に広く認識されればダンボールベッドの備蓄さえ不要になるかもしれません。

 

間仕切りも簡単につけられますし、はじめから付いているデザインのベッドもあります。雑魚寝ではプライベート空間がないからと車中で寝泊まりする事例もあるようですが、エコノミー症候群予防の点からも就寝時だけでもダンボールベッドが活用できるぐらいの供給量が可能になるのではないかと思います。